「次は姫依の番!」
『私?』
急に話をふられてびっくりする。
「姫依もあるのー!?」
まるで自分の事のように嬉しそうにキラキラした瞳で私に近づいてくる。
『な、ないよ?』
とっさにでた言葉。でも、嘘じゃないし!うん!
『な、なんでしょう?』
じーっと見てくる澪華に目をそらしながら聞く。
「ほんとに?何もないの?」
『ないで…「ほんとに?」…あります』
澪華、怖い!!
『私、は…ただ好きな人ができただけ…』
「すごいことじゃない!!!」
そういう期待した目で見ないで下さい!!!
『でもっ!初恋の相手が…山原先生だなんて…』
「へぇ…やっぱり山原先生なのね!」
『知ってたの…?』
「大体わかるよー?」
澪華には勝てません。

