『夏穂、何するの……?』
「姫依の恋が叶うためにいろいろね!」
いろいろ、って………
「まず、澪華に言わなきゃ…橘先生との事」
夏穂の目はあの頃の夏穂じゃなくたくましかった。
「澪華ー?」
「あ!夏穂、姫依!」
わたし達に気づいて走ってくる澪華。
『今、時間大丈夫?』
「大丈夫大丈夫!!!」
私たちは屋上に移動した。
「あの…話をする前に…今からいうことは秘密にして欲しいの」
「秘密にする」
私は黙って二人を見る。
「私、橘先生が好き。それで橘先生と両想い…なんだ」
「ラブラブじゃないー!話、聞かせてよー!」
やっぱり澪華は澪華。
ますます大好き。

