俺に父親はいない。
いや、いないっていうか物心ついたときにはそんな存在は俺のまわりにはいなかった。
母親にはない金髪とダークブルーの瞳からして俺は父親に似ているのだろうがそれを知る術もないし知ろうも思わない。
まぁ、あの女に似なかっただけマシだな。
コーヒーの苦味を味わいながら何となく空を見上げた。
「……星か。」
すぐそこは繁華街だというのに綺麗に輝いている星たちに自然と顔が緩む。
どれだけ捻くれていようと綺麗なものは綺麗なのだ。
コーヒーが冷えるくらいの時間は星を見上げていたらしい。
不意に足音が聞こえて見ればそこには二人の少女の姿。
「お前…金狼か?」
その言葉に小さく眉を寄せた。
