永遠のルーチェ 1






「すまないな、待たせた。」

「いや。」

和服に着替えてきた金髪の彼はそういって苦笑いして俺の前に座る。

父親は目をオールバックの男性に合わせると彼は静かに頭を下げて部屋を出ていく。

二人きりになった空間は少しだけ気まずい。

「さっきの話は聞いてたな。」

「あの場にいたんだぞ。嫌でも入ってくる。」

聞きたくなくても聞いてたさ。

だから、こんなとこまで来たんだ。

「……あんたが俺の父親か?」

「あぁ、そうだ。」

こいつが、父親か。

今更父親とか実感ないけどな。

「蒼空、すまなかった。」

俺は目の前の光景に目を見開く。

深く俺に頭を下げる父親の姿。

仮にも極道の組長が頭を下げるなんてありえない。

「こんなそばにいたのに12年間俺はお前を探し出すことができなかった。
あの女のこともすべて俺の落ち度だ、許してほしい。」

その微かに震える声は俺に対する罪悪感か、それとも後悔のためか。

俺にはわからない。