「すまない、取り乱した。」
彼はそういうと血で汚れた拳を下ろす。
「説明はしてもらう。」
「あぁ、最初からそのつもりだ。」
そういって後ろにいるあいつを見る。
あいつは意識を朦朧とさせているが安心したような顔をしているた。
「勘違いするなよ。お前を助けたわけじゃない。
お前がここで簡単にくたばったら俺がお前を痛めつけられねぇからここで止めただけだ。
助かったなんて思うなよ。」
胸ぐらを掴み睨みつければあいつは小さく悲鳴を漏らして気絶した。
「チッ。」
舌打ちをついてフードをかぶる。
右手が完全にイカれた。
立った一発受け止めただけでしびれて感覚なくなるとかマジどんな威力だよ。
大きくため息をつくとフードの上から乱暴に頭を撫でられて見上げれば金髪の彼だ。
「ありがとな、蒼空。」
「俺のためだ。勘違いすんな。」
そういって笑ったそいつに顔を背ける。
ちょっと嬉しいとか思ってない。
