三人の横を通り過ぎて店を出ようとすると不意に腕を捕まれた。
見ればあの金髪の男。
「蒼空…か?」
その言葉に思わずその男を凝視する。
「なんで、俺の名前…。」
そう呟くとそいつはどこかほっとしたように顔をほころばせた。
なんなんだ…?けど、なんか懐かしい気がする。
「少し、いいか。」
「……ぁ、あぁ。」
その人とともに外に出てみればまだまだ夜は明けない。
冷たい風が吹き抜けて一瞬目を細めていると女の甲高い声が鼓膜を突き刺した。
「拓真(タクマ)!!」
俺の数メートル先にいた人物に思わず眉を寄せる。
痛みすぎてくすんだ茶色の髪。
露出の高いと派手なメイクの女。
なんでこいついるんだよ。
内心毒づきながら俺はあいつを睨みつけた。
蒼空SideEND
