凛音Side
気がついたら、あたりが薄暗くて横を見ればあたしの肩にもたれかかっている美麗(ミレイ)がいた。
あぁ…あたしたちは負けたのか。
紅蓮の総長になっていろいろ戦ってきたが負けたことは一度もなかった。
「やっぱり、世界って広いな。」
上には上がいるってことだな。
そう思いながらまわりを見ればベンチの端に二つのペットボトルが置いてあった。
「紅茶…?」
冷たくなってしまったそれを持ち上げて小さく笑みを浮かべる。
「くくっ、あいつおもしろいわ。」
噂では血も涙もない冷血な人間と聞いていたが案外そうではないらしい。
次会ったら、いろいろ話してみようか。
あいつの中身に少しだけ興味を持ったからな。
そう思いながらあたしはまた小さく笑みを浮かべた。
凛音Side END
