「ロミーとロディ。人間界への引越しを許可する」
門番人はそう言い放つと、私たちの前に大きな穴を出現させる。
穴の中は、様々な色達が交わって
人間界へと繋がっている。
「ロディ、素敵な魔女になる為に頑張ってね!」
「…近いうちに人間界で会えるように私たちも頑張るわ。だから、頑張って。」
「ティナ…レイザ…。ありがとう」
友達のティナとレイザが駆けつけてくれた。
2人としばらく手を取り合った後、遂に私は人間界へと向かう。
「ロディ、そろそろ時間よ。」
お母様の元へ駆け寄り、私たちはしばらくの別れを惜しんだ。
後ろ髪を引かれそうだったけど、お母様の後につられるように私は、その穴をくぐり、魔女界から一歩また一歩離れていく。
