「カッキーーーン」




その音に寝ていた私は空を見上げた。
空はどこまでも青く澄んでいた。その中をボールがぬけていく……

 「!!!!っえーーっ!」

よく考えてみればすごすぎる。
 (いったい誰がうったんだろう……)

グランドを見ると違うクラスの子が全速力で走っていた。その必死な顔に私の心の中でなにかが弾けた。

(今すぐ近くで見たいっ!)

歩き出そうとした私は、ふと、

(こんなのただのキモいやつじゃんっ。)


「はぁーーっ」


そう私は、かなりの恥ずかしがり屋なのである。
その性格を変えようとはしているものの……。


「キーンコーンカーンコーン」

チャイムがなった。

ふと、廊下を見ると、さっきの子と同じクラスの子。

(あっ。そう言えばあの子も野球部だっけ。よしっ!!ちょっと聞いてみよっ)



授業を終えた私は同じクラスで野球部の……。


「えーーっと名前は……大森純也くん!!!!」



その声に純也は振り向いた。


「あのー。えっとそのー。さっきさ、ホームランうった子なんて名前なの?」 

純也  「1組の山田蓮!!俺の幼なじみ!ってもしかしておまっ(((」




              つづく