でも、タイプって…いったいどう聞き出せばいいんだろう?
僕は、そんなに積極的ではないし、彼とは話もしたことがない。
分かっているのは、彼の周りはいつも女子で囲まれているということ。
だから、よけい近づきにくい。
いったいどうやって…。
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムが鳴り、皆席についていく。
とりあえず、この時間から始めてみようかな。聞き出し。
授業中。
後ろの席から、ひそひそと話し声が聞こえてきた。
「ねえ、留衣くんは好きなタイプとかって、ある?」
佳山くんと席が近い女子生徒が聞いていた。
これは、チャンス!
そう思った僕は、こっそり耳をそばだてた。
「えーと、やっぱり思いやりのある子がいいな」
「あ、あたしみたいな?」
「え?」
「あたし、結構思いやりあるし~」
ああ、言っちゃった。
きっと、佳山くんにアピールしてるんだ。
バカだな~。そんなこと言っても、無理なのに。
佳山くんは、「そっか」といった後、こういった。
「でもさ、本当に思いやりある子は、自分から「思いやりある」なんて言わないよ?」
その途端、おしゃべりはぴたりとやんだ。
まあ、そりゃそうだろ。
佳山くんの言うとおり、自分からそんなこと言うものじゃないし。
結局、わかった事は、佳山くんは思いやりある子が好き。
そして、自慢する人が、嫌い。
こんなもんか。
これで、花凜も喜んでくれるよね。
僕は、そんなに積極的ではないし、彼とは話もしたことがない。
分かっているのは、彼の周りはいつも女子で囲まれているということ。
だから、よけい近づきにくい。
いったいどうやって…。
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムが鳴り、皆席についていく。
とりあえず、この時間から始めてみようかな。聞き出し。
授業中。
後ろの席から、ひそひそと話し声が聞こえてきた。
「ねえ、留衣くんは好きなタイプとかって、ある?」
佳山くんと席が近い女子生徒が聞いていた。
これは、チャンス!
そう思った僕は、こっそり耳をそばだてた。
「えーと、やっぱり思いやりのある子がいいな」
「あ、あたしみたいな?」
「え?」
「あたし、結構思いやりあるし~」
ああ、言っちゃった。
きっと、佳山くんにアピールしてるんだ。
バカだな~。そんなこと言っても、無理なのに。
佳山くんは、「そっか」といった後、こういった。
「でもさ、本当に思いやりある子は、自分から「思いやりある」なんて言わないよ?」
その途端、おしゃべりはぴたりとやんだ。
まあ、そりゃそうだろ。
佳山くんの言うとおり、自分からそんなこと言うものじゃないし。
結局、わかった事は、佳山くんは思いやりある子が好き。
そして、自慢する人が、嫌い。
こんなもんか。
これで、花凜も喜んでくれるよね。