姫は、執事のキスで目を覚ます



今思い返せば、私は産まれたときから"異常"な人間だったのだと思う。


2才になる頃には、もう言葉を覚えていた。


優れた頭と言われていたけど、その反面、運動が全くできない。


運動神経が悪い訳ではない、体調が悪くなるのだ。


そして、血を吐いた。いや、吐いただけならまだよかったのかもしれない。


私が吐血した時、髪の色が変化したのだ。




茶色から桜色に…




その事があってから、
ある人は恐れの目で、ある人は軽視の目で見てくるようになった。






そして、実の親にまでも、見捨てられた…







部屋はいつも通り使っているけど、誰も近寄らない、
一歩も外に出してくれない。それから二年後、

この、謎の病は日に日に悪化していった。



ふと鏡を見ると、胸のあたりに黒っぽい、アザのようなものが見えた。

更に一年が経った。このアザは、まだ誰にも知られていない。


私は、このアザは、呪いの刻印だと思った。

吐血する前に必ずいつも、発作を起こし、このアザがものすごく痛むのだ。





そして、この呪いの刻印は、少しずつではあるが、大きくなっている。





それを私は、なすすべも無く、ただ無情に見つめるだけだ……