とても硬派な青春小説? とでもいうのだろうか。

見事なまでにシェイプアップされた文体と、生き生きと躍動するキャラクター。

作中の架空の町が、まるでそこにあるような錯覚すら覚える。

ラストに至る強引さが少し気になるが、そんなことを補ってあまりある佳作だと思う。