リビングに入ってくる七瀬と橋本を見て、ホッとする。 「くるみ!!!!」 「橋本…よかったよ、無事で。」 「み、みんなっ…ごめんっ…」 橋本が言った瞬間、さくらは俺の横を凄い速さで通り過ぎた。 そして… パァンッ と、乾いた音がリビングに響く。 何が起きたのか、なんてことはすぐにわかった。 …さくらが橋本をビンタした。 「なっ…さく…」 右頬を抑えて、橋本は目を丸くしながらさくらを見た。 だけど、それと同時にさくらが橋本を抱きしめた。