あーくそっ…なんか好きって自覚してから余計にこいつのこと可愛く見えんだけど!!
いい意味で心臓に悪い!!
「…帰るか。」
動揺を隠すためそう言うと、さくらはただこくんと頷いて俺の隣に並んだ。
別荘に着いてリビングに入ると、電気は付いてなくて真っ暗だった。
「まだ帰ってないみたいだな。」
「うん…」
「まぁ七瀬も一緒だし、大丈夫だろ。」
「…そうだね。」
時計を見ると、もうすぐで10時になろうとしていた。
2人でソファに座って、七瀬たちの帰りを待つ。
「ただいま。」
扉の向こうから七瀬の声がして、俺とさくらはバッと立ち上がった。

