「橋本見つかったって!!」
「ほっほんと?!ほんとのほんとに?!」
「うわっと…まじまじ!」
さくらにガシッと勢い良く肩を掴まれ後ろによろめく。
「よ…よかったぁぁ!!!うわぁぁあんん!!」
「ちょっ…さくら」
安堵したのか、さくらは静かで真っ暗な道中で子供のように泣き出した。
そして俺にしがみつき、俺はどうにもできなくなった。
うっ…これっ…
嬉しいけど、かなりやばい。
俺だって一応17の男なんだけど…
でもこんな状況でそんなこと言えねぇし!!
「だ、大丈夫か?」
とりあえずポンポンと背中を叩くと、胸辺りでさくらの顔が縦に振られた。
「あ、ありがどう…」
鼻声で小さく言うと、さくらは俺から離れた。
「どうしよ…さくら、あたしのせいで…」

