もう、3年が経ったんだ。
俺が殺してから。
そんな俺は、幸せになっちゃいけないんだよ…
そんな思いを抱えたまま、夏休みに突入した。
あ、変わったことが一つ。
七瀬と橋本がお互いを名前で呼ぶようになった。
拍手。パチパチ。
そして、今は俺ん家の別荘で海水浴中。
毎年七瀬と来ている海水浴に、さくらと橋本を誘って4人で来た。
「はー…」
「お疲れ」
海から上がってきた七瀬にはいっと、俺は缶コーラを渡す。
女子2人はまだ遊んでるみたい。
「しっかし、お前が華原のことをねー…」
七瀬はそう言ってプシュっと音を立ててコーラをグビグビ飲んだ。

