「あ…さっきそこの本棚にレッドのCDあったの見たんだけど、好きなの?」
「あぁ、結構好きかな。てか、知ってんの?マイナーなやつなんだけど。」
「うん!あたしも大好きなの!なんか男なのに甘い声っていうか、聴いてて心地いいっていうか!歌詞もすごくいいしそれにっ…あ。」
立ちながらレッドの話をする華原は、ピタッと止まって話すのをやめた。
そんな光景がシュールで、俺は声を出して笑った。
「あははっ!お前…そんなに熱弁しなくてもっ…くくっ…」
「ちょっ!好きだからついこうなっちゃっただけだもん!!」
「あー腹いてぇ。まぁでも俺もそのくらい好きだよ。今度さー、LIVEあんだけど、行く?」
そう言うと、華原は嬉しそうに笑った。
後ろに花畑見えるくらいの満面の笑み…

