「あれ、お前ここなの?」
俺のことが眼中になかったのか、七瀬は一瞬ハッとした顔をして俺を見た。
「あ?あ、そうそう。ここ。お前そこなの?」
「おー。まさか前になるとはな。」
七瀬が後ろか…退屈にはならなそうだな。
しばらくして、隣から声がした。
「あれ、枢木…そこなの?」
「ん?おぉ!隣は華原か、よろしくな。」
「へっ…!あ、うん!!よろしくね!!」
俺がそう言うと、華原は少し顔を赤くしながら言った。
後ろの七瀬を見ると、少し口元が緩んでいた。
…きも。
「あ、くるみー!早くー!」
華原が片手を上げながら声を上げた。

