「さくら、少し休憩しよう。」

「あ、ごめん奏太…疲れちゃった?」

「いや…ちょっととりあえずここ座って待ってろ。絶対動くなよ?」

「え、ちょ…奏太?どこ…」


さくらを強引に近くのベンチに座らせて俺はショッピングモールの中にあるドラックストアまで走った。


絆創膏を買って、さっきの場所まで戻ったが…


「あの野郎っ」


目の前にはさくらを囲む2人の男達。


ナンパだ。


「彼氏なんていないじゃーん!ほら、行こうって!」

「そうそう!楽しいからさ!」

「いや…だからあのっ…」


近づけば、そんな声が聞こえてきた。