「ごめんごめん〜」
言いながらチラッと七瀬を見ると、目があった。
ふっと笑われて、馬鹿と口パクで言われる。
馬鹿は何よっ!!あんたのせいでしょーが!!
なんてことを思いながら七瀬に向かってべーと舌を出した。
帰りの電車の中、あたしはさくらと他愛のない話で盛り上がっていた。
「で、昨日はしたの?」
「へっ?!え、別に何も?!」
突然言われ、思わず声が裏返る。
あきらかありました感がはんぱないのが自分でもわかるほど動揺してしまった。
当然、さくらがそれに気付かないわけがなく、たっぷり質問攻めされたのは言うまでもない。
【END】