七瀬はその光の方に向いて、あたしに背を向ける。
どこに行くの?
あの光は何?
ついに七瀬は光の中に入り、体をあたしの方に向けた。
あたしも入らなきゃと、全速力で走る。
でも、光との距離は縮まらない。
「はぁっ…なん、で…?」
走っても走っても光に辿り着けない。
それどころか、光は小さくなって行く。
「待って七瀬!!!」
名前を呼んでも、七瀬はあたしの無表情で見つめたまま何もしてくれない。
あと少しでなくなってしまう光。
「七瀬っ!!待って!!七瀬!!」
あたしの声だけが虚しく空間に響く。
そして、光は七瀬の顔以外全部を包んでー…
「待ってぇ!!!」

