「だって俺のくそ可愛い妹をこんなイケメンにあげると思うとなんかイラっとすんだよ!!!」
「…は?」
え、待て。今俺さりげなく褒められた?
あー、でも顔は認めてくれてるんだ。
「おいこらニヤけんな!!」
「あ、すいませんつい」
俺は手で口元を隠しながら謝る。
「言っとくけど顔だけは俺並みだから認めてやるよ!!だけどなんかイラつくんだよ!俺の妹取りやがってくそったれ!」
「…いや、でもそれはくるみさんが俺を選んでくれ…「うっせぇ!俺は認めん!」
……いい加減うぜぇ!!!
ピクピクとこめかみ辺りがヒクつくのが自分でもわかる。
「あの、今までこうやってくるみさんに男ができたら追い払ってきたんでしょうか。」
「お前が初めてだからこんなになってんだよ、わかれ。」

