「お前が七瀬かぁぁあ!!!!」
「はっはいいっっ!!」
いきなり叫ばれて、俺はバッと立ち上がる。
目の前に俺より少し高い、くるみと同じ顔でさらにかなりイケメンのお兄さんが立って、心臓がバックバクの破裂寸前。
な、何言われるんだっ…
「お前、よくも俺のくるみとったな?!」
予想外の言葉に、ぽかんとする。
「おっお兄ちゃん!!もうやめてってばぁ!!」
「うるさいくるみっ!おいこら七瀬っくるみは昔俺と結婚するって…ぐえっ」
目の前からいきなりお兄さんが消えた。
「ごめんね、七瀬くーん。うちのシスコン息子が…」
「全くだよ…七瀬くん大丈夫?」
片手でお兄さんの首元を掴んで謝る2人に、大丈夫ですと伝える。
ナイスタイミングです…

