「ええっ?!なんでいるの!!」 突然聞こえた声に、みんなが玄関の方へ行った。 なんだかその中に入るのは気が引けて俺はリビングに残っていた。 「はぁ?!おいっどけっ」 「ちょっ!やめてよ!」 だんだん近づいてくるくるみと誰かの声。 誰だ…? 少し身構えて、ぎゅっと膝の上で拳を握る。 ガチャっと入ってきた人を見て、俺はフリーズする。 目、鼻、口…ほとんどくるみと同じパーツを持っているその人物。 「ちょっとお兄ちゃん!!やめてって!!!」 後ろから入ってきたくるみを見てる暇なんかなかった。