「はい七瀬、コーヒー。」 「おわ、さんきゅ。」 「そんな緊張しなくても大丈夫だよ。」 お盆を持ったくるみがそう言った。 お、おぉ…なんか様になってる。 「七瀬くん」 「あ、はいっ!」 お父様に呼ばれ、背筋がピンっと伸びる。 「こんなのでいいの?」 「あ、そうそう、あたしもそれ思ってたの〜」 そう言って、2人はくるみを指差した。 「ちょっ!こんなのって何よ!」 当の本人はムッと頬を膨らます。