「最初…お姉さんかと思いました…」
「え、ほんとー?!いやん嬉し〜!」
「ちょっと七瀬!そういうのいいから!ほら、ママも調子乗らないでそこどいて!」
俺とお母様のやりとりにイライラしたのか、くるみはさっさと家に入っていってしまう。
「お邪魔します…」
リビングに通され、ソファにはこれまた若い男の人が座っていた。
「君が七瀬か!!いやー待ってたよー!さぁさぁ!!」
「こ、こんにちは…えっとくるみさんとお付き合いしてます栗原七瀬です…」
お父様…だよな。
しどろもどろになりながらもなんとか自己紹介をする。
「七瀬くん、そこで休んでね〜」
「あ、はい。」
遠慮がちにそっとソファに座り、辺りを見回す。
かなり広いし家具が可愛い。
全部お母様の趣味だろうか。
てか、なんだこの家族みんな顔整いすぎだろ…

