七瀬がこぼれた涙に沿ってあたしの頬にそっと触れる。


「くるみ、まじで好きだ。お前が不安になることなんてないんだよ。」


「うんっ…あたしも大好き…。」


スポって七瀬の腕の中におさまって、あたしは七瀬の胸にコツンと頭を当てた。


頭を撫でてくれる大きな手がすごい心地いい。


「よし、帰るか」

にっと笑って、七瀬はあたしの分まで鞄を持った。

「うん!」

ズビッと鼻を啜って、あたしも笑った。