廊下歩くたびに七瀬がかっこいいって話聞いて、それを話す女の子が可愛い子ばっかりだからいつか取られるんじゃないかって心配して。


あたしばっかり好きなんだって、勘違いしてた…


「ぶっちゃけ、俺お前にベタ惚れなんだよ。お前だって…本当はわかってんだろ?」


涙目になりながら、コクンと頷く。


知ってるよ。

毎日あたしに笑いかけてくれて、好きって何回も言ってくれる。


七瀬が、あたしが不安にならないようにって他の女の子に対して少し冷たくしてるのも知ってる。


愛想悪いのはよくないよって、いつかのあたしは言ったけど、本音は違くて。


それでも、じゃあ今より少し愛想悪いままでいる、って言ってくれて、すごい嬉しかった。


「まじでさ…こんなに好きになるなんて思わなかったんだよ。」

「うん…」