さくらを家まで送り届けた後、俺はアルバムを開いた。 幼い香奈の写真をスッと指でなぞる。 香奈。 俺、また幸せになるよ。 香奈が俺に幸せをくれたように、こいつにも幸せをあげたいんだ。 …ほんとに好きだった。 俺の初恋で、大切な人で。 それは今でも変わらない。 俺を好きなってくれてありがとう。 俺を幸せにしてくれてありがとう。 俺の背中を押してくれてありがとう。