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次の週。

返ってきた答案用紙の右上には、目を伏せたくなるような数字が書かれてた。



「十のばか…お前のせいだ」



机に顔をうずめながら小さく声を漏らす。

十が帰ってくると聞いて、普通の状態でいられるわけがない。

テストの前日も、私は勉強なんて全く手につかないまま、十のことばかり考えて夜を明かしてしまったのだ。



別に何かを意識してたわけでもないけど、ただ久しぶりに何を話そうかと迷ってただけ。



そう、別に何も意識なんてしてない。



「あれー?涼がそんな点数取るなんて珍しいじゃん。もしかして和兄と何かあった?それとも……、十くん情報ですごいことがわかったとか!」



相変わらず多美の言葉は、何か意味ありげで一言一言が怖い。



「全然違うよ。マンガ読み過ぎちゃっただけ」


「えー?マンガぁ?」



絶対信じてない多美の目をそらして、私は小さくたたんだ答案用紙をカバンに入れた。



教室の窓から見える駅の屋根に、不思議と心が揺らぐ。