あれ以来、琴音は上の空。

親友の華純が

「ちょっとー。聞いてるー!?

こーぉ、とーぉ、ねーぇ!!」

と怒りながら話しかけても

「うーん・・・」

と素っ気ない返事ばかり。

本気で怒った華純は、

机を思っきり叩くと

琴音は気づき

「いきなりどうしたの?」

と言った。

すると華純は

「なにかあったんなら、
話聞くよ?」

と言ってくれた。

そして、夏休みに起こったことを

琴音は全て話した。

この時、琴音は忘れていた。

あの紙の存在を・・・。