たつき君は相変わらず青年団でいたらあたしに特別扱いしてくれる。
走り込みでタバコと鍵とケータイと服を預けるのはどんなにたつき君の近くに他の女の子がいても遠くにいるあたしを呼んであたしにしか預けなかった。


そんなことされるから余計に忘れられない。


そんなあたしにもある日転機が訪れる。

あたしが女子部に入ってからもう1年が経つ。新団が入ってくる時期になった。今年は女の子がたくさん入ってくれてその中にはたつき君の妹もいる。

あたしはこれからたつき君からの特別扱いもなかなっちゃうんだーって思った。

今日はその新団歓迎会のBBQだ。
ワイワイして、たつき君にもほどよく特別扱いされ、夜は近所の居酒屋にみんなでのみにいった。
その帰りの出来事だった。みーんなさっさと帰ったり2軒目行ったりその居酒屋からさーっていなくなって気付けば足ないって言ってるたつき君とあたしの2人だけになってた。

2人きりなんてすごく久しぶり。すごい新鮮。「あや足ないから送って?」って言われてたつき君を後ろに乗せてチャリでたつき君ちを目指した。