急に首元を捕まれ、身体が宙に浮く。
「お、おい、新八」
「左之さーん、ダメですよ?止めちゃっ」
斎藤は笑顔を浮かべながら原田を止めに入る。
永倉は原田と斎藤に目を向けたあと、すぐに俺に目を向けた。
「おい、オメェは俺らがなんの思いもなく長州の奴らとかを殺してるとでも思うのかよ!!」
…知らないな。
お前ら人間の考えることなんて。
人間は自分勝手だ。
自分の思い通りに成らなければ、どんな手を使ってでも相手を消す。
その後は何も無かったかのように、新たに動き出す。
そしてまた自分の目の前に敵が現れればそいつを消す。
その繰り返し。
そんな事を永遠繰り返し、終いには関係のな者まで消され、壊していく。
あの日だってそうだ。
みんなと普通に暮らしていた俺たちの村を襲いかかりしまいには村に火をつけてきた。
あの時の事は一生忘れるはずがない。
