変わりゆく華たち 第一幕 散ル華





まあ、あってるけどな。



「あんたの読み通り、俺が殺った」




「この人数を一人で殺ったのか?」




「他に誰がいる?
この周辺の何処かにもう一人、人間がいるはずだ。そいつに真相でも聴きだせばいい」



どうせ影から見てたはずだ。



いや、今も見ているはずだ。




「…テメェ一体何もんだ」




何者だ、


なんて言われてもさ、




「何処の誰だか分からないアンタなんかに答えると思うか?」




ニヤリと口角をあげて答えた。




「じゃあ、用が無いなら俺はかえ―――」



「帰らせるわけねぇだろう」



…ここ最近まともに睡眠をとれてないんだ!


なのに何故邪魔をする。



「君は怪しすぎるからさ、僕らの屯所に来てもらうんだ。色々聞きたいことがあるからね」



奴の言ったことを言い直すかのように、そう告げるこの男。


微笑みながら。