変わりゆく華たち 第一幕 散ル華





あの時は本当にビックリしたな。


いくら酔っ払いだとしても三人の浪士相手に男の子一人。体格的にも無理があると思った。



「そしたら男の子は刀抜かずに一人の男倒したんです。それもかなり腕が立つもののように感じました」



「で?」



え?



「その酔っぱらい浪士三人と、腕の立つガキはどうしたんだ」



なんだ、そんなことか。

いきなり何言い出すかと思えば……



「浪士三人は隊士に追わせたんですけど、逃したみたいです」



「そうか…で、総司、
はぐらさずに正直に話せ。腕の立つガキはどうした」



あーあ、ホントは分かってるクセに。

どうしてそうやって問い出すんだろう。