「「「オラァァァア!!」」」
そんなふうに真正面から三人で突っ込んで来て、俺に勝てるとでも思ってるのか?
動きが遅すぎる。
何より、刀の型も崩れている。
刀を抜くまでもないな。
「死ねぇぇ!!」
あんたらに殺される訳がない。
あんたらと生きてきた場所、が違うんだよ。
腰に指している刀を鞘を抜かずに出す。さすがにこんな大勢の人間の前で斬るわけには行かない。
まあ、状況が変われば迷わず斬るけどな。
よかったな?
今、死ななくて。
俺は持っている刀を構え、先頭を走っているその一の男の刀を弾いた。
「なっ……!」
その一は自分の手と弾き飛ばされ地面に刺さっている刀を交互に見た。
