「……もう終わりにしよう」



事を早く済ませる為に
山野の頭をめがけ竹刀を構え走る。



「……ッ!」



山野は自分が持っている竹刀で
その攻撃を防ぐ為に頭に竹刀をもっていった。


俺はその動きで空いた胴体めがけ、
素早く竹刀を腹部にもっていき突きをいれた。



「ガッ…!」



ーーーカラン



竹刀が落ちる音が道場に響く。


突きをまともに喰らった山野はその場に膝から崩れ倒れた。



「俺の勝ちだな」



状況が呑み込めなかったのか、
辺りは静まり返った。