中学になっていじめっ子たちとはクラスが違くて階も違った。

また前みたいに笑える。

そんな日々が続く。

変われるんだ。

こんな私でも…

楽しみだな。

この3年間がどんなものになるかな?

私が1番初めに仲良くなったのは前の席に座っている子だった。

その子は小学校が別ででも家は近めだった。

すごく優しくて考えが大人で…

包容力のあるような子だった。

近くの男子も好青年と言われる部類だった。

まあ、最高のスタートだった。

私は元々クラスの委員長とかやるのが好きだった。

人の前に立って喋るのを得意にしたいと思い…

今までの自分を変えるきっかけのためにも立候補した。

その結果なることになった。

嬉しかった。

ものすごく…

これで私も新しい自分が見つかるかも。

そう思った。

男子も一人委員長を決めなければいけなかった。

そう。

なったのはあの男だ。

……


ゲンキ。

ゲンキはクラスでも人気と呼ばれる人だからこういうことをよくやっていた。

小学生のときも。

私はなぜか嬉しかった。

ドキッとした。

不思議とそんな風に思うようになった。

クラスの行事があるといつも任されていた。

私たち2人ともう2人の会計と書記の男女2人ずつ。

その時間が私にはキラキラしていた。

でも相変わらず私は1人で帰っていた。

小学生の頃の様に。

帰る友達がいなかったわけでは無いがわざわざ時間をあわせるのが面倒だった。

でも自然と寂しさは無かった。

やっぱり心の持ち様なのかもしれない。







私のクラスでは新たな取り組みが行われていた。

自分の地域について調べるというものだった。

5、6人のグループをつくりテーマを決めた。

私たちのグループは近くの公民館について調べる事にした。

この事をきっかけにゲンキへの気持ちを知る。