「エレナ!」


桜ちゃんの声で我に帰った。

「一緒だね、クラス!」

「行こっか。教室。」


「うん。」


ほんとは行きたくない。


先生に会いたくない。


だって先生に会うと。



絶対に





泣いてしまうから。