夢見side
この別荘にくるまでの1週間前
夢見「お嬢様今日は何にしますか?
レモンティーやダージリンティーなどありますが。」
ののる「ウーロン茶。」
夢見「かしこまりました。」
まぁお嬢様のこういう扱いにはなれている。
お嬢様は昔からお嬢様っぽく無く
誰からも可愛いがられなかった。
ゆういつ可愛いがってくれていた
両親も他界し
心のよりどころはもう私しかいない。
そう思うとどんな扱いでも気にしない。
夢見「お待たせしました。・・・
お嬢様。お嬢様!」
ののる「あっごめん。
ちょっと夢中になってて。」
夢見「新作ですか?」
ののる「そうよ♪この人カッコいいのよねー」
はぁーまたイヤホンを付けて
お嬢様はいつになったら
ゲームの中の男の人を
好きになるのをやめるのでしょう・・・
まぁ私も好きなことを
ピロリン、ピロリン
メールか。
「夢見元気にしているか。
お嬢様と仲良くしているだろうな。
とりあえず今日は伝えたいことが
あってメールを送った。
1週間後に別荘に行くだろう。
そこにあの3人をいかせる。
仲良くしろよ。」
はぁ?なんでなんだ。
あの3人・・・もしかして!
私は兄さんに何度も電話するが、
「皐月は電話に出られませんー♪
また電話かけてきてくださいねー」
なんだよこのウザい留守番電話は!
とにかくあんな奴らに会うなんてあり得ない。それにお嬢様と二人が良かった。
お嬢様が他のやつといるなんて考えたくもない。ののる「夢見どうかしたの?」
夢見「お嬢様・・・いえ別に。
心配してくれてありがとうございます。」
ののる「ちょっとそと出ない?」
夢見「えっ?あっはい。」
お嬢様が予想外の発言したのがびっくりしたのだがお嬢様の優しさだと思い、
素直に応じた。

庭園にて
ののる「はぁー落ち着く。夢見は?」
夢見「落ち着きますね。」
ののる「良かった。さっきの顔恐かったから。私で良ければなんでもするからね。」
夢見「お優しいのですね。
じゃあ一つお願いがあります。
私のずっとそばに居てくれませんか?」
ののる「良いよ。わかった!
夢見が幸せになれるなら一緒にいるよ。」
そういう意味では無いですが
やはりお嬢様は優しい。
おそらくお嬢様はどうとも思ってないと思いますが。
夢見「もう戻りましょう。」
行こうとするとてを握ってきて
ののる「もう大丈夫なの?」
夢見「大丈夫ですよ心配などご無用です。」
私は大丈夫だ。
お嬢様がそばにいるかぎり
誰といたって
関係ない。
お嬢様に幸せになってもらえれば
それでいい
いつもそう思う。
私にとってお嬢様は
大切な人だから

私がお嬢様に初めて会ったのは
お嬢様が小学6年生の時
その時は両親の執事としてついていたが一応お嬢様のおもりをしていた。
昔から相変わらずゲームやテレビなどをし
ずっと家にいた。
私はある日聞いてみた。
「学校には行かないのですか?」っと
そしたらお嬢様は「人を好きになれない。」っと言って
悲しい顔をするお嬢様をほっとけなく
今にいたる。でも私がお嬢様と共にいると決めたのはお父様が亡くなった時だった。
お父様はとても広い会場のパーティで私も出席していた。
お父様は色々な人と仕事の話をしていた
ところを
従業員にナイフで刺された。
私が気を抜いていなければ
お父様は殺されることも無かった・・・

夢見「はぁ・・・はぁ・・・早く救急車を!
あなた誰ですか?許されると思ってるんですか?」
「はぁ?俺の名前?
教える意味なんてねぇだろ?
それにアイツが悪いんだ俺をクビにして!」
夢見「そんなくだらない理由で
人を気づつけていいという理由にはならないだろ!」
私は殴ろうとした。が、
ののる「もういい。
くだらない。夢見落ち着け。」
夢見「お嬢様どうして!?」
ののる「騒ぎを聞いてきた。」
夢見「お嬢様!危ないのでここは私が!」
ののる「ダメだ。夢見今殴ろうとしただろ。もう私には夢見しかいない。」
夢見「え・・・お嬢様!お父様のとこに!」
ののる「今は夢見を守ることが先だ。
失ったものはもう救えないが
失ってないものはいつでも守れる。」
夢見「お嬢様いったい何を?」
ののる「見ていろ。」
「何をごちゃごちゃと!!」
切りかかってくる。
ののる「ふっ。バカめ!
お前のことはすべて知ってる。」
お嬢様は右足首と左脇腹に蹴りを入れた。
男はうづくまり立つことも出来そうに無かった。
夢見「どうして分かったんですか?」
ののる「父上の従業員資料に載っていた。
右足首は事故によるもの
左足首は暴力によるもの。
まぁ普通なら直るがこいつの家系は
医者だからな。両親に言いたく無かったんだろ。子供だな。」
お嬢様いつの間に・・・
お父様は注意深い人だから
お嬢様はお父様に似てるんだろうな。
ののる「早く捕まえろ。
逃げられるのは私が一番困る。
父上に怒られるのはごめんだ!」
警備員たちが次々動き出す。
捕まえたのを見ると
お嬢様のてをとり
病院に行こうとした。
夢見「お嬢様!早く病院に!」
ののる「私は屋敷に戻らないと行けない。
雑務などが色々残ってるからな。」
夢見「お嬢様?お父様が心配ではないのですか!お嬢様・・・!お嬢様!」
そしてお嬢様の顔を見ると
お嬢様は涙を我慢しながら笑っていた。
ののる「だから屋敷に戻らないとね。」
夢見「何故・・・お父様は?」
ののる「父上?父上は今私に説教を
してるのよ。なんで私を守らなかったって。父上本当怖いんだから。」
お嬢様は笑いながらも目には大粒の涙が
たまっていた。
夢見「お嬢様。我慢しないで下さい。
泣くなら泣いて下さい。
お嬢様があまりにも可哀想で・・・」
あまりにも感情移入し過ぎて
私も涙を流してしまった。
ののる「なんで夢見が泣いてんのよ。
おかしいよ・・・私はもう一人なの?
夢見怖いよ。一人は嫌。」
お嬢様は悲しみというよりか
恐怖で踏み潰されていた。
夢見「お嬢様、大丈夫です。
一人ではありません。
私が居ます。前に約束したではありませんか?そばにいると。」
その時に流れ出たお嬢様の涙は
止まらなくてそれからずっと泣いていた。
これがお嬢様と交わした約束。
この約束を破ることは絶対してはいけないと決めた。