妻というものが居ながらにして、自分のとった行動を後悔していないのは、あのときぼくは久留美という迷子の子猫を前に、真剣に恋をしていたから……。 ぼくは自分の行動を愛しく想った。久留美との一夜は、アバンチュールなんかじゃなくって、一瞬だったけれども、一生懸命だった。 「久留美ちゃん……」