驚いた! 本当に太っている。画面からはみ出でるほどのボリュ−ムだ。美帆子は謙遜などしていなくて、本当のことをメールに書いていたのだ。

「凄いよ……この写真」

 ことばで形容出来ないくらいの写真に、ただ目を見張るだけのぼく。

「う〜ん、なんて返せばいいのやら」

初めてのサイトでの出会い。ことばすら失う写真。しかしそこは相手を気遣ってメールを作る。

『美帆子ちゃん、おっきいね(笑)違う角度からもうワン・ショットよろしく!』

ぼくは凄く気を遣ったつもりでメールを送信したのだが、美帆子からのメールは二度と送られてはこなかった。

ぼくの最初のアクセスは、見事失敗に終わった。