またいつものように君は僕の横で本を覗きこんでいる。


そんな僕たちに五十代ぐらいのサラリーマン風のおじさんが近づいたきた。



「誰かと思ったら梨花ちゃんじゃないか!最近お店にきてないから寂しかったんだよ~。」


梨花?


おじさんは年にあわず甘えた声で君に触る。


君は涙目で俯いている。



そんな顔しないで。