「ママ、あたし一人暮らしするよ。」
「え。本当に?どうして?」
「だって・・・。」
「わかった。でも、後悔しても知らないよ。」
大阪から姫路に出てきた。
アパートも決めてこれから引っ越しをする。
荷物をかたずけ今から出発だった。
「じゃ、ママ行ってきます。」
「行ってらしゃい。何時でもかえっておいでよ。」
「うん。わかった。」
車に乗り込み香苗は後ろを振り向かずにいた。