周りには便利な物が沢山溢れ、欲しいと思うと人は1度は手にしたくなる。それらが手に入らないと『不便』だと嘆いたり。余計にほしくなる。

欲しいと思えば『我』が『欲』になり人を『妬む』これさえも人が生きる為になる時がまあるのは否めないけれど。


どれだけ『優しく』自分に生きて行けるかと言う気持ちは無くならない様にと


圭亮は思った。

今日は香奈の誕生日、大人になり圭亮の隣に今からずっと一緒にいる奇跡が本当に嬉しかった。

今、圭亮は大きな桜の樹の下で白い綿帽子を被り白い顔に赤い口紅をさした香奈が本当に綺麗だと香奈の横顔を見ながら泣きそうになっていた。



『はぁい。皆さん並んでください』

そうカメラを持った写真屋さんが声をかけた。


『お姉ちゃんの隣がいいねん!彩未絶対お姉ちゃんの隣がいい』


と小学5年生になる彩未が駄々をこねだした。


銀色の板を持った人が光の調節をしているのかま右や左に忙しなく動いている。


おばあちゃんは彩未を宥めながら香奈の横に彩未を連れて行きその後ろに立った。



『はい、撮りますよ〜とりあえず3枚』


と写真屋さんはニコニコしてそう言ってからシャッターを押した