うちら、恋愛出来る?!



・・・中学1年の春

・・





「小宮お前、こんなにいっぱい告白されて何で誰とも付き合わないんだ?

好みの女の子選び放題じゃん!」

「俺、興味ねんだよね・・・付き合うとか」

「出たよ!!贅沢発言!」

「うわ~言ってみてーその前に告白されてー!」

面白半分本気混じりの笑い声が広がる。


「じゃあ、さぁ~

たとえば流川は? 流川に告られたらどうする?」


間が空いた。


「椎とは・・・想像できないかな。」

「なんでよ~想像も出来んのかよ!

学校中のみんなが一番お似合いって言ってんの知ってるよね?」

「俺、流川さんに告られてー!

あんなことやこんなことや・・・痛っ!」

パンって友達の背中を打った。

「馬鹿。やめろよ変な想像するの
気持ち悪いから」

「よく、分かんないけどさ~

幼馴染ってそんなもんなの?

知り尽くしてるから恋の感情が芽生えないとか?」

「別に知り尽くしてるとかじゃねーし。

ただ・・・想像できないだけ。」




・・

・・・