記憶が撒き戻され、顔が赤くなってる、ぼけーとした椎に
「で?」
「ん?」
「で、椎はどうだった?色々あるじゃん
ほら
ドキドキしたとか
気持ち悪かったとか
好きになったとか
嫌いになったとか・・・そういうの椎はどうなの?って話よ」
「嫌い・・・にはならないけど・・・
疑問はあるかな。
カイはなんであたしにキスしたの?
なんで謝らないの?とか・・・・
てか!!!あたしのファーストキス奪われて!
あいつ謝ってないんだよ!!!もう本当に最悪!!
あたしが想像してきたファーストキスって
寝起きで悪戯せみたいにすることじゃないんだから!
どうしてくれるんだよ!カイの馬鹿!馬鹿!」
「実によろしい!」
奈菜はなんあだか微笑ましい表情になってる。
「奈菜は何言ってるのよ~あたし結構深刻だよ!
ねえ?分かる?
カイの馬鹿・・・にバレたくなかった!
今のがファーストキスってバレたく無かったから・・・
幼馴染だからって何でもかんでも知り尽くしてるとかあるじゃん
でも
知られたくないのもあるよ・・・ちょっとした大事な物だとか
ちょっとした大事な事とか・・・
なのにカイはぐいぐい攻めてきて
あの手とかもうすご~~く慣れてるような感じで・・・
拒否しなきゃっていう気持ちと負けるもんか!みたいな気持ちと戦ってたら・・・
その甘いキスは・・・
なんかもう・・・本当に優しくて・・・
なんか泣きそうになって・・・」
「何に勝つんだよ~笑。全然負けていいのに!
椎ほんとうに可愛い!」
「芸能界にいるカイに・・
キスくらいで大騒ぎする青春ぶってるあたしって
またからかわれるそうだし・・
馬鹿にされたくないって言うのと・・・
気まずいのにどうすればいいのか分からなくて・・・」
「うんうん!」
しばらく黙った椎は残りのアイス紅茶を一気飲みして
「また・・・不意に・・・
今朝気づいたんだ・・・」
