それより
カイはなんであたしにキスしたの?
なんで
キスは誤らないの?
キスってそんなに軽いもんなの?
あたしが可笑しい?
・・・・誰にでもそんなことするの?
一緒に・・・しないでよ・・・。
結局その日は、どうやって勉強して帰ったかさっぱり
ずっと天井を眺めてたような
小さな、大きいだめ息ばっかりついてたような
二人の中で会話は全然なくて
時計の針が動く音と
鉛筆の音、教科書やノートを捲る音しか聞こえなくて
今日の試験点数出なかったら全部カイのせいだからね!!
もう~~!!!
「椎ちゃん!せっかくなのにこんなところでいいの?」
「うん!今日はここがいいです!神の力が欲しいもん!」
「何それ?今日のテストだめだったの?」
「たぶん・・・大失敗したかも!だからこうやってお香の煙を頭に~」
「神の力って相当やばかったんだね!」
「へへへへ!それより日向くんはここでいいんですか?」
「椎ちゃんがいいなら俺は神社でも海でも公園でもいいよ!
ほ~ら~椎ちゃんの頭よくなーれ!
赤点になりませんように!」
