このままじゃ本当にヤバイ!!
カイの馬鹿!!!!!!
なんかちょっと泣けそうになった。
疼く心臓が・・・
止まりそう。
「…イ・・、カイ・・・やめて・・・」
椎の声が聞こえて、やっとTシャツの袖を握り込んでる椎の手に気づいた。
目を開けて視線を椎の顔にやると
今にも泣きそうな顔をしている。
はぁ・・・
やっぱ今日はどうかしてる。
椎が悪いんだ。
こんなところで寝てるからでしょう。
平気なこと言うからじゃん。
俺のこと男として見てないからそう言えるんじゃん。
なんで俺はお前にずっと幼馴染のままなんだよ。
ちょくしょー!
椎の背中から手を外したカイは
「ごめん・・・しばらく・・・このままにして・・・。」
カイは椎の首元へと顔を深く沈めた。
今の顔はお前にみせたくない。
すっげー恥ずかしい!!
カイの耳が赤くなったる。
首に当たるカイの顔が熱い・・・。
「うん・・・。」
しばらく何も言わずにそのままの姿勢で黙ってたカイは
「今のは誤る。ごめん!
でもキスしたことは誤らないから。」
返事に迷う椎。
なんだよそれ!!!
誤られても、誤れなくても困るようなこのシチュエーション。
こんな時にはなんて言えばいいの??
少し落ち着いたのかカイは
「顔洗ってくるから、お前帰んなよ。」
カイが部屋から出てからも
椎はしばらくぼっとして天井を眺めることしか出来なかった。
一瞬の間にいったい何が起きたんだろう!!
