振り返りその人物を見ると、自転車にまたがり胸元まである綺麗な黒髪をなびかせている。
綺麗な顔立ちにすらっとした背丈はモデルにもなれそうな美人である。
「あ、奈緒。おはよう!」
「由美は朝から幸せそうな顔しちゃってー。今日の小テスト楽勝??」
由美の友人の五十嵐奈緒(イガラシナオ)はからかい口調で由美のおでこをこづく。
中学からの付き合いで、二人とも近いと言う理由で大学も一緒である。
「あっ!そうだ、小テスト勉強できてないよーー!!」
必死にバスの中で目を通していたものの、全然頭に入っていなかったことを思い出し、悲鳴を上げる。
「ったく、由美は本当しょうがないね。私が教えてあげるから!」
どこか抜けている由美とは違い、サバサバしていてしっかりした性格で姉御肌な奈緒。
いつも由美は奈緒の面倒見のいい正確に甘えてしまっている。
「なーおーー!!ありがとうー!」


